相続した実家の遺品整理、失敗しない業者選びと自分で行う片付けの境界線とは?プロが教える実践的アドバイス

query_builder 2025/06/10
不動産売却不動産相続
ブログ用イメージ (2)

親御様から大切な実家を相続されたものの、遠方にお住まいだったり、日々の生活に追われたりする中で、家財道具や遺品の整理が大きな負担となっている、というご相談は後を絶ちません。


「どこから手をつければ良いのか途方に暮れている」

「思い出の品をどう扱えばいいのか悩ましい」

「信頼できる遺品整理業者はどう選べばいいのだろうか」

…。


こうした不安は、多くの方が抱える共通の悩みと言えるでしょう。


特に、遺品整理を業者に依頼する場合、その選定を誤ると、法外な費用を請求されたり、大切な遺品がぞんざいに扱われたりといったトラブルに発展する可能性も否定できません。かといって、全てをご自身で行うのも、時間的・精神的・体力的に大きな負担が伴います。


本記事では、不動産売却の専門家であるMEISA(明紗)が、相続した実家の遺品整理について、ご自身でできることと専門業者に任せるべきことの境界線、そして何よりも重要な「失敗しない遺品整理業者の選び方」や「賢い依頼のコツ」を、実務的な視点も交えながら具体的に解説いたします。

遺品整理は誰がやる?自分で進める場合と業者に依頼する場合のメリット・デメリット

相続した実家の片付け、すなわち遺品整理は、大きく分けて「自分たちで行う」か「専門業者に依頼する」かの二つの選択肢があります。


それぞれにメリットとデメリットが存在するため、ご自身の状況や考え方、時間的な制約などを総合的に考慮して判断することが重要です。

自分で片付けるメリット

費用を抑えられる可能性: 業者への依頼費用がかからないため、最も経済的な方法と言えます。

自分のペースで進められる: 時間的な制約が少ない場合、故人との思い出とじっくり向き合いながら、納得のいく形で整理を進められます。

残すものをじっくり選別できる: 自分たちにとって本当に大切なもの、残しておきたいものを、時間をかけて選ぶことができます。


自分で片付けるデメリット

時間と労力がかかる: 大量の家財道具や細かな遺品を仕分け、分別し、処分するには膨大な時間と労力、そして体力が必要です。

専門知識の不足: 適切な分別方法や不用品の処分方法が分からず、途方に暮れてしまうことがあります。特に大型家具や家電の処分は手間がかかります。

精神的な負担が大きい: 故人との思い出が詰まった品々を整理する作業は、精神的に辛く、作業が滞ってしまうことも少なくありません。

遠方に住んでいる場合の困難さ: 実家が遠方にある場合、何度も通う必要があり、交通費や宿泊費もかさみます。

専門業者に依頼するメリット

時間と労力を大幅に削減: プロの作業員が効率的に作業を進めるため、短期間で片付けが完了します。

専門的な分別・処分: 法令に基づいた適切な分別と処分を行ってくれるため安心です。不用品の買取やリサイクルにも対応してくれる場合があります。

貴重品の捜索: 経験豊富なスタッフが、依頼者の指示に基づき、現金や通帳、権利書などの貴重品を捜索してくれます。

精神的な負担の軽減: 思い出の品に対する配慮や、供養サービスなどを提供してくれる業者もあり、精神的な負担を和らげることができます。

門業者に依頼するデメリット

費用が発生する: 当然ながら、作業内容や物量に応じた費用がかかります。

悪徳業者に遭遇するリスク: 不当な高額請求や不法投棄などを行う悪質な業者も存在するため、慎重な業者選びが不可欠です。

思い出の品への対応の不安: 業者によっては、遺品を単なる「不用品」として扱われるのではないかという不安を感じることもあります。

MEISA(明紗)の遺品整理サービス

MEISA(明紗)では、お客様の状況を丁寧にお伺いし、ご自身で進めるべき範囲と私たちにお任せいただく範囲を明確にするお手伝いをしています。


費用面だけでなく、時間的制約や精神的な負担も考慮し、総合的に最適な選択ができるようアドバイスいたします。


明紗の遺品整理サービス

自分でもできる!遺品整理の第一歩と「残す・捨てる」の判断基準

専門業者に依頼するにしても、ある程度の事前準備や、ご自身で判断すべきことは存在します。


特に「何を残し、何を処分するか」という判断は、後悔しない遺品整理の最も重要なポイントです。

まずは貴重品・重要書類の確保から

本格的な片付け作業に入る前に、必ず現金、預貯金通帳、印鑑、有価証券、不動産の権利書、保険証券、年金手帳、公共料金の領収書など、財産的価値のあるものや相続手続き、各種契約の解約に必要な書類を探し出し、安全な場所に保管しましょう。


これらは誤って処分してしまうと、取り返しのつかない事態になりかねません。特に、相続放棄を検討している場合は、遺産の一部を処分したり使用したりすると「単純承認」とみなされ、相続放棄が認められなくなる可能性があるため、専門家に相談しながら慎重に進める必要があります。

思い出の品の整理:「1年ルール」などを参考に

衣類、食器、書籍、趣味の道具、写真、手紙など、故人の思い出が詰まった品々は、整理するのに最も時間がかかり、精神的にも負担が大きいものです。全てを残すことは現実的に難しいため、ある程度の基準を設けて判断する必要があります。


例えば、「1年間使わなかったものは処分する」といった、いわゆる「1年ルール」に近いルールを設けて適用してみるのも一つの方法です。

また、写真はデジタル化してデータで保存する、手紙や日記は特に思い入れのあるものだけを選んで残す、といった工夫も有効です。


衣類や日用品などは、状態の良いものであれば寄付やリサイクルに回すことも検討しましょう。

家族・親族との事前相談がトラブル回避の鍵

遺品整理を進める上で、相続人間や親族間での意見の相違からトラブルに発展するケースも少なくありません。


「勝手に捨てられた」

「あれは残しておいてほしかった」


といった事態を避けるためにも、事前にしっかりと話し合い、誰が何を担当するのか、残すものと処分するものの基準などを共有しておくことが非常に重要です。


遠方に住む親族がいる場合は、写真やリストを送って確認してもらうなどの配慮も必要でしょう。

信頼できる遺品整理業者の選び方:悪徳業者に騙されない3つのチェックポイント

ご自身での片付けが難しい場合や、時間的な制約がある場合は、遺品整理の専門業者に依頼することを検討しましょう。


しかし、残念ながら、法外な追加料金を請求したり、回収した品物を不法投棄したりする悪質な業者も存在します。


そうしたトラブルを未然に防ぎ、安心して任せられる信頼できる業者を選ぶためには、以下の3つのポイントをしっかりと確認することが不可欠です。

見積もりの内訳が明確で、追加料金について説明があるか

複数の業者から相見積もりを取ることは基本中の基本です。その際、単に総額の安さだけでなく、見積もり内容の明細が具体的に記載されているかを 確認してください。


「一式いくら」といった曖昧な見積もりではなく、作業内容、作業員の人数、使用する車両の台数、品目ごとの処分費用、リサイクル料金などが明確に記されている業者が信頼できます。


そして、最も重要なのは、「見積もり金額以外に追加料金は一切発生しません」と書面で明記しているか、あるいは追加料金が発生する可能性のあるケースについて事前に丁寧な説明があるかです。


作業当日に「これも追加」「あれも追加」と不当な請求をされるトラブルを避けるため、契約前にしっかりと確認することが肝心です。

遺品の取り扱いが丁寧で、供養や買取サービスも提供しているか

ブログ用イメージ (3)

故人の大切な遺品をどのように扱うかは、業者選びの大きな基準となります。


単に「ゴミ」として処分するのではなく、故人の思いが詰まった品々を丁寧に仕分けし、依頼者の気持ちに寄り添ってくれる業者を選びたいものです。


希望に応じて、お仏壇や神棚、人形などの合同供養やお焚き上げといったサービスを提供している業者であれば、より安心して任せられるでしょう。


また、まだ十分に使える家具や家電、骨董品、貴金属などを適正な価格で買い取ってくれる業者であれば、整理費用を効果的に抑えることができます。


買取査定に関する専門知識を持ったスタッフが在籍しているか、買取価格の根拠を明確に説明してくれるかも重要な確認ポイントです。

口コミや評判、過去の実績を確認できるか

インターネット上の口コミサイトや業者のホームページで、過去の利用者の評判や作業実績を確認することも有効です。


ただし、口コミはあくまで個人の感想であるため、全てを鵜呑みにせず、複数の情報源を参考に総合的に判断しましょう。


実際に作業を行った事例写真や、依頼者からの感謝の声などが掲載されていれば、ある程度の信頼性の目安になります。

MEISAの相続不動産ワンストップサービス

MEISA(明紗)では、不動産売却のご相談と並行して遺品整理をご検討のお客様に対し、これらのポイントを踏まえ、これまでの取引実績や評判を基に、信頼できる専門業者と提携し、遺品整理から不動産売却までをワンストップで行えるサービスを提供しています。


お客様ご自身で一から業者を探す手間を省き、安心してお任せください。


遺品・空き家整理サービス

遺品整理業者への賢い依頼方法とトラブルを未然に防ぐコミュニケーション術

信頼できる遺品整理業者を見つけたら、次は実際に依頼する際の注意点です。


スムーズな作業とトラブル回避のためには、業者との適切なコミュニケーションが欠かせません。

必ず複数の業者から相見積もりを取得する

前述の通り、複数の業者から見積もりを取ることは非常に重要です。これにより、おおよその費用相場を把握できるだけでなく、各社のサービス内容や対応の違いを比較検討できます。


電話だけでなく、実際に現地を見てもらった上で詳細な見積もりを出してもらうのが理想です。その際、遺品の量だけでなく、搬出経路や作業環境(エレベーターの有無、駐車スペースなど)も確認してもらいましょう。

希望や要望を明確に伝える

業者との打ち合わせでは、


「何を残してほしいのか」

「特に探してほしいものはあるか」

「どのように扱ってほしいか」



といった希望や要望を具体的に伝えましょう。曖昧な伝え方では、後で「こんなはずではなかった」という事態になりかねません。


特に、写真や手紙、日記など、他人には価値が分かりにくいけれどご自身にとっては大切なものは、明確に指示しておく必要があります。可能であれば、事前に残すものをリストアップしたり、目印をつけたりしておくとスムーズです。

作業当日の立ち会いと確認

可能な限り、作業当日には立ち会い、作業の進捗や遺品の取り扱いを確認することをおすすめします。


全ての作業に付き添う必要はありませんが、特に重要なエリアや品物の仕分け時には、ご自身の目で確認することで安心感が得られます。

不明な点や疑問点があれば、その場で作業員に質問しましょう。

契約書の内容を隅々まで確認する

正式に依頼する際には、必ず契約書を取り交わしましょう。


契約書には、作業範囲、作業日時、料金総額、追加料金が発生する場合の条件、キャンセルポリシー、損害賠償の規定などが明記されているはずです。


不明な点や納得できない点があれば、署名する前に必ず確認し、必要であれば修正を求めましょう。

万が一のトラブルに備えて

どんなに注意していても、予期せぬトラブルが発生する可能性はゼロではありません。


もし業者との間でトラブルが生じた場合は、まずは冷静に話し合い、解決を試みましょう。


それでも解決しない場合は、国民生活センターや消費生活センター、あるいは弁護士などの専門機関に相談することも視野に入れましょう。

片付け後の実家の行方:不動産売却も視野に入れたトータルサポートの重要性

遺品整理が完了し、家の中がすっきりすると、ようやく実家の今後について具体的に考える段階に進みます。


相続した実家をどうするかは、ご家族の状況や意向によって様々ですが、不動産としての価値を最大限に活かすためには、専門家のアドバイスが不可欠です。

清掃・修繕で物件価値を高める

長年空き家だった場合や、生活感が強く残っている場合は、専門のハウスクリーニング業者に依頼して徹底的に清掃することで、物件の印象が格段に向上します。


また、雨漏りや壁のひび割れ、設備の故障などが見つかった場合は、売却前に修繕を行うか、あるいは現状のまま売却するかを検討する必要があります。


小規模な修繕であれば、売却価格アップに繋がることもあります。

現状のまま売却か、賃貸か、有効活用か

実家の活用方法としては、主に以下の選択肢が考えられます。


売却: 最も一般的な選択肢です。古家付き土地として売却するか、建物を解体して更地として売却するかは、建物の状態や市場の需要、解体費用などを総合的に判断します。


賃貸: リフォームなどを行い、賃貸物件として貸し出す方法です。安定した家賃収入が期待できますが、入居者募集や管理の手間、空室リスクなども考慮する必要があります。


解体して駐車場などに活用: 立地条件によっては、駐車場やコインランドリーなど、別の形で土地を活用することも可能です。


どの選択肢が最適かは、物件の状況や立地、相続人の意向、そして市場の動向などによって異なります。MEISA(明紗)では、お客様の状況を丁寧にヒアリングし、不動産のプロフェッショナルとして、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすくご説明した上で、最適な活用方法をご提案いたします。

税金や法的手続きも忘れずに

実家を売却する際には、譲渡所得税や固定資産税、相続登記など、様々な税金や法的手続きが関わってきます。


特に、「空き家特例」のように、一定の条件を満たせば税金の控除が受けられる制度もありますので、専門家(税理士や司法書士など)に相談し、適切なアドバイスを受けることが重要です。


MEISA(明紗)は、単に不動産を売却するだけでなく、遺品整理から、税金・法務に関する専門家との連携まで、お客様の「実家じまい」をトータルでサポートできる体制を整えています。


安心して、そして納得して大切な実家を手放せるよう、最後まで親身にお手伝いさせていただきます。

MEISA(明紗)が提供する不動産売却サービス

不動産の売却を検討する際、「どのように売ればよいのか」「信頼できる相談先はあるのか」と悩む方は少なくありません。


そうした不安を解消するために、私たちはお客様の大切な資産に寄り添った売却支援を行っています。住宅、マンション、土地、商業施設など、それぞれの不動産が持つ特性を理解し、的確な対応と経験に基づいた判断でサポートいたします。

専門的な査定と価格根拠の明示

査定では、周辺の取引実績や地価動向はもちろんのこと、物件の状態、立地条件、法的制限なども加味して詳細に調査を行います。また、AIを活用した客観的な価格分析を導入しており、「なぜこの価格になるのか」をしっかり説明できる体制を整えています。


単なる相場感に頼らず、納得できる根拠ある査定価格を提示することを大切にしています。

仲介と即時買取の柔軟な対応

売却方法についても、お客様のご事情に応じて仲介と即時買取の両方に対応しています。


「時間をかけてでも高く売りたい」といったケースでは、広告や交渉を通じた仲介売却を。


「できるだけ早く現金化したい」「誰にも知られず売却したい」といったご希望には、当社による即時買取をご提案可能です。


柔軟に対応できる仕組みがあることで、お客様にとって最善の選択肢を一緒に考えることができます。

少数精鋭体制による一貫したサポート

不動産の売却は、案件ごとに状況が異なるため、柔軟かつ的確な対応が求められます。当社では最初の相談から成約まで、経験豊富な担当者が一貫して対応し、安心して任せていただけるよう努めています。


担当者が変わらず、スピーディで丁寧なやり取りが可能な点も、多くのお客様から評価をいただいています。


どのような不動産であっても、それぞれに特有の事情や条件があります。複雑な条件や個別の事情にしっかり寄り添いながら、確実な売却につなげるサポートを提供しています。

まとめ

相続した実家の遺品整理と、その後の「実家じまい」は、多くの時間と労力、そして何よりも心の整理を必要とする一大事業です。ご自身だけで抱え込まず、信頼できる専門家を上手に活用することが、後悔のない、そしてスムーズな解決への近道となります。

遺品整理業者を選ぶ際には、費用だけでなく、許認可の有無、見積もりの透明性、そして故人の遺品を大切に扱ってくれるかという視点が不可欠です。

そして、片付け後の実家をどうするかについては、不動産の専門家と共に、売却、賃貸、解体など、様々な選択肢を検討し、ご自身の状況や想いに最も適した方法を見つけることが大切です。特に税金や法的な手続きは複雑なため、専門家のアドバイスを受けながら進めることを強くおすすめします。

市場の動きや価格の要因、必要書類、将来の活用可能性といった視点を持つことで、より納得のいく売却が実現しやすくなります。また、売却に関する悩みや不安は、ひとりで抱え込まず、信頼できる不動産の専門家に相談することが、失敗を防ぐ近道です。

合同会社明紗は、あらゆる不動産の売却に対応しており、即時買取と仲介の両軸で柔軟な対応を行っています。AIを用いた価格算出や、経験を活かした一貫対応によって、複雑な案件でも安心してお任せいただける体制を整えています。

不動産の売却をご検討の方は、まずは現状の価値を正しく把握することから始めてみてはいかがでしょうか。MEISA(明紗)が、お客様の大切な資産の売却を全力でサポートいたします。

----------------------------------------------------------------------

MEISA 明紗 - 不動産売却サポート

本記事が、不動産売却をご検討中の皆様のお役に立てれば幸いです。

MEISA 明紗は、千葉県流山市を拠点におく不動産会社です。

土地・古屋付土地・収益物件・事業用不動産に特化した売却サポートを行っています。

売却仲介と買取、2つの選択肢をご用意し、売却価格の根拠から市場環境まで、判断に必要な情報を分かりやすくご説明いたします。

市場の最前線で日々、様々な売却ケースに向き合う中で得られた知見を、今後も定期的に発信してまいります。

売却に関する様々なご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

----------------------------------------------------------------------

NEW

VIEW MORE

CATEGORY

ARCHIVE

TAG