不動産売却 仲介vs買取 - あなたの資産価値を最大化する選び方とは?
不動産売却時の重要な選択 - 仲介と買取、どう選ぶ?
不動産の売却を考えたとき、多くの方が直面するのが「仲介と買取、どちらで売却するべきか」という選択です。
この判断を誤ると、本来得られるはずだった数百万円の利益を逃したり、予想以上に売却が長引いたりするケースも少なくありません。
目次
不動産売却の方法について
仲介と買取の本質的な違い
不動産の売却方法は、大きく「仲介」と「買取」の2つに分かれます。仲介は不動産会社が売主と買主の橋渡しをする方法で、買取は不動産会社が直接購入する方法です。
一見シンプルな違いに思えますが、この選択によって売却価格、手続きの複雑さ、売却にかかる時間、将来的なリスクまで、あらゆる面で大きく変わってきます。
選択を誤りから起こりうるリスク
最も重要なのは、自分の状況に合った売却方法を選ぶこと。
例えば、急ぎの売却なのに仲介を選んでしまい、買主が見つからず資金計画に支障をきたすケース。
逆に、より高く売れる可能性があったのに、安易に買取を選んでしまい、本来得られたはずの利益を逃してしまうケースもあります。
さらに、売却後のトラブルリスクも考慮が必要です。仲介の場合、売却後も契約不適合責任(瑕疵担保責任)が発生する可能性がありますが、買取の場合はそのリスクを回避できることが多いのです。
仲介売却の基礎知識 - メリットとデメリットを理解する
仲介売却の基本的な流れ
不動産の仲介売却は、不動産会社があなたの物件を市場に広告し、購入希望者を募る方法です。
具体的には、売却依頼から入金までに以下のステップを踏みます。
- 不動産会社との媒介契約の締結
- 市場価格を考慮した売出価格の設定
- 広告による購入希望者の募集
- 内見対応等
- 購入希望者との価格・条件交渉
- 売買契約の締結
- 決済・引き渡し
売却価格の決まり方
仲介売却の場合、売却価格は市場原理に基づいて決定されます。同じような条件の近隣物件の取引価格や、購入希望者の需要動向などを総合的に判断して価格が決まります。
そのため、適切な価格設定と効果的な広告展開ができれば、所有不動産の資産価値を最大限に引き出すことが可能です。
仲介売却のメリット
1.高値売却の可能性
- 市場価格で売却できるため、買取と比べて一般的に高額での売却が期待できます。
- 複数の購入希望者による価格競争が期待できます。
仲介売却のデメリット
1.時間がかかる
- 購入希望者が見つかるまでの期間は不確定です
- 契約から決済までに一般的に1〜2ヶ月必要です
2.手続きの手間
- 内見対応や価格交渉など、売主としての対応が煩雑な場合が多いです
3.契約不適合責任の発生
- 多くの場合、売却後も一定期間、物件の不具合に対する責任が残ります
- 補修や費用負担が必要になるケースがあります
買取売却の基礎知識 - 即時現金化のメリットと価格面での特徴
買取売却の基本的な流れ
買取売却は、不動産会社が直接購入する方法です。仲介と比べて流れはシンプルです。
- 不動産会社による査定
- 買取価格の提示
- 売買契約の締結
- 決済・引き渡し
買取売却のメリット
1.スピーディな現金化
・最短で2週間程度での売却が可能
・購入者を探す必要がないため、確実な売却が可能
2.手続きの簡素化
・内見や価格交渉の対応が不要
3.売却後のリスク軽減
・契約不適合責任が免除されることが多い
・引き渡し後のトラブルの心配が少ない
買取売却のデメリット
1.価格面での制約
・仲介と比べて売却価格が低くなる傾向
・価格交渉の余地が限定的
2.選択肢の限定
・買取可能な不動産会社が限られる
・物件の状態や立地によっては買取不可の場合も
費用構造の解説
仲介手数料が不要なため、諸費用は仲介売却と比べて一般的に少なくなります。
あなたの状況に合った売却方法の選び方
時間的な制約による選択
1ヶ月以内の売却を希望する場合
買取での売却がベストな選択となります。仲介売却の場合、広告から購入者との交渉、契約、決済まで最低でも3ヶ月はかかるためです。
少なくとも3ヶ月以上程度の余裕がある場合
まずは仲介売却を検討することをお勧めします。市場価格での売却を目指しながら、万が一の場合の買取も選択肢として残しておけます。
売却価格を重視する場合の判断基準
より高額での売却を目指す場合
仲介売却が適しています。特に以下の条件に当てはまる場合は、仲介売却での高値売却が期待できます。
・人気エリアの物件
・駅から徒歩10分以内
・築10年以内の物件
・管理状態の良い物件
確実な売却を優先する場合
買取売却が適していますが、複数の不動産会社から査定を取得することで、より良い条件を引き出せる可能性があります。
その他の選択基準
築年数の古い物件を売却する場合
・築20年以上:買取売却が有利な場合が多い
・リフォーム済:仲介売却で付加価値を評価してもらえる場合がある
メンテナンス状態による違い
・修繕や補修が必要:買取売却を検討
・定期的なメンテナンス実施済:仲介売却で評価を得やすい
売却後の保証リスクを避けたい場合
買取売却が適しています。多くの場合、契約不適合責任が免除されるためです。
近隣トラブルなどの懸念がある場合
買取売却が適しています。
不動産売却を成功させるための重要ポイント
売却前の準備と確認事項
物件価値を最大化する準備
・必要な修繕の実施
・清掃や片付けによる印象アップ
・固定資産税評価証明書などの必要書類の準備
・近隣の取引事例の確認
売却の障害となる要素の事前確認
・抵当権などの担保権設定の有無
・借地権、賃借権の有無
・境界確定の状況
・建築規制の変更有無
信頼できる不動産会社の見極め方
チェックすべき基本項目
・宅地建物取引業免許の有無
・過去の取引実績
・財務状況の健全性
・査定の根拠説明の明確さ
要注意のサイン
・極端に高い査定額の提示
・急かす営業手法
・説明内容が不明確
・過度な値引き交渉
売却時期の見極め方
市場動向の確認ポイント
・金利の動向
・不動産価格の推移
・周辺の開発計画
・季節的な需要変動
個人的な状況との調整
・ローン残債の状況
・税金対策の必要性
・次の住まいの準備状況
契約時の重要確認ポイント
契約内容の確認事項
・売却価格と諸費用の内訳
・決済、引渡しの時期
・契約不適合責任の範囲
・契約解除の条件
引き渡しまでの注意点
・残置物の処理方法
・各種料金の精算方法
・鍵の引き渡し方法
・確認書類の準備
本記事が、不動産売却をご検討中の皆様のお役に立てれば幸いです。
MEISA 明紗は、千葉県流山市を拠点におく不動産会社です。
土地・古屋付土地・収益物件・事業用不動産に特化した売却サポートを行っています。
売却仲介と買取、2つの選択肢をご用意し、売却価格の根拠から市場環境まで、判断に必要な情報を分かりやすくご説明いたします。
市場の最前線で日々、様々な売却ケースに向き合う中で得られた知見を、今後も定期的に発信してまいります。
売却に関する様々なご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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