不動産売却成功の鍵!専任媒介契約vs一般媒介契約 完全ガイド

query_builder 2022/12/01
不動産売却
売却で一般媒介契約がお勧めできない理由を流山市の不動産屋が解説

「複数の不動産会社と契約すれば、より高く売れるのでは?」

「一般媒介なら、たくさんの会社が動いてくれそう...」


不動産売却を考え始めた時、誰もが一度は持つこの疑問。しかし、この考えが売却の成功を遠ざけてしまう可能性があることをご存知でしょうか?

特に最近では、2024年の不動産市場において、金利上昇や建築費高騰の影響で、物件の売れ行きに大きな差が生じています。「売れる物件」と「売れない物件」の二極化が進む中、契約形態の選択は以前にも増して重要性を増しているのです。

この記事では、不動産取引実務に基づき、専任媒介契約と一般媒介契約それぞれの特徴や実態、選び方について詳しく解説していきます。これから不動産売却をお考えの方に、成功への確かな道筋をお示ししたいと思います。


媒介契約の基礎知識

専任媒介契約は、一社の不動産会社だけに売却活動を依頼する契約形態です。契約期間中(通常3ヶ月)は他の不動産会社と新たな契約を結ぶことができません。

その代わりに、不動産会社には以下の義務が発生します。

・2週間ごとの売却活動の報告義務
・指定流通機構(レインズ)への物件登録義務
・価格変更等、重要事項の報告義務

一般媒介契約とは

一般媒介契約は、複数の不動産会社と同時に契約できる形態です。

しかし、以下の点で専任媒介契約とは大きく異なります:

・定期的な報告義務がない
・レインズへの登録義務がない
・広告宣伝活動は各社の任意

重要な違いとは?

表面的には「一社か複数社か」の違いに見えますが、実務上の最大の違いは「不動産会社の取り組み方」にあります。


専任媒介契約では、契約した不動産会社が責任を持って売却活動を推進。一方、一般媒介契約では、各社の「自主性」に委ねられることになります。


この違いが、後ほど詳しく説明する「売却のしやすさ」に大きく影響してくるのです。

一般媒介契約の実態

よくある誤解

「複数の不動産会社が動けば、売却のチャンスが増える」
「不動産会社同士が競争して、高く売ってくれるはず」


こうした期待を抱いて一般媒介契約を選ぶ方は少なくありません。

しかし、実務の現場では、そうはなっていない現実があります。

なぜ競争原理は働かないのか

不動産の仲介手数料は「成功報酬制」です。つまり、売買が成立しなければ、広告費や人件費をかけても収入はゼロとなります。
このため、一般媒介契約の物件に対する不動産会社の動き方には、以下のような特徴が見られます。

・広告費を最小限に抑える傾向
・積極的な営業活動を控える
・問い合わせがあれば対応する程度の消極的な姿勢

特に優良な物件や好条件の物件を抱えている場合、そちらを優先して販売活動を行うことになります。

現場からみた実情

一般媒介契約の物件は、不動産会社からみると「誰かが売るかもしれない物件」という位置づけになりがちです。そのため:

・物件資料の作成が後回しに
・広告掲載のタイミングが遅れる
・買付け検討者への提案が消極的に

こうした対応の結果、売却機会を逃したり、価格を下げざるを得なくなったりするケースが少なくありません。
このように、一般媒介契約で期待される「競争原理」は、実際にはほとんど機能していないのが現状です。

専任媒介契約のメリット

不動産会社の本気度が違う

専任媒介契約では、契約した不動産会社が売却に対して責任を持つことになります。


そのため:
・プロの写真撮影による魅力的な物件資料の作成
・物件価値を最大限に引き出す広告文の作成
・物件の特徴に合わせた効果的な販売戦略の立案
・内見希望者への丁寧な物件説明

といった、売却に直結する具体的な行動を積極的に行います。

広告・営業活動の違い

専任媒介契約では、以下のような本格的な販売促進活動が展開されます。

・主要な不動産ポータルサイトへの掲載
・チラシやDMによる周辺地域へのアプローチ
・取引実績のある優良顧客への積極的な案内
・仲介業者ネットワークを活用した販売活動

特に、レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録が義務付けられているため、他社の協力を得やすい環境が整います。

価格交渉での優位性

専任媒介契約には、以下のような価格面でのメリットがあります。

・市場の反応を正確に把握できる
・価格交渉を一元的に管理できる

特に重要なのが「情報の一元管理」です。一般媒介契約の場合、複数の不動産会社が別々に交渉を行うため、
・各社が把握している購入検討者の情報が分散
・値引き交渉に対する統一的な対応が困難
・購入検討者が複数の不動産会社に同時に交渉をかけ、価格を競わせる

といった事態が発生します。


一方、専任媒介契約では、
・全ての購入検討者の情報を一元管理
・価格交渉の窓口が一本化され、方針が一貫
・購入検討者の本気度や予算を正確に把握

このため、売主様にとって最適な条件での売却が実現しやすくなります。

2

契約形態の選び方

一般媒介契約が検討できるケース

以下のような条件が全て揃っている場合は、一般媒介契約でも問題ない可能性があります。

・物件に瑕疵や問題点がない
・売出価格が市場相場と同等か、やや安め
・交通アクセスの良い人気エリアにある
・売却を急いでいない

つまり、「誰が扱っても自然と売れる」と言えるような条件が整った物件の場合です。

専任媒介契約をお勧めするケース

以下のような状況では、専任媒介契約を強くお勧めします。

・築年数が経過している物件
・相場より高めの価格設定を希望
・立地条件に課題がある
・早期売却を希望している
・賃貸中などの権利関係の整理が必要
・建物の不具合や設備の故障がある

要するに、「売却のために工夫や努力が必要」なケースです。

選択

判断のためのチェックリスト

ご自身の物件に最適な契約形態を選ぶため、以下の項目をチェックしてみましょう。


□ 物件の状態
・築年数は20年以内か
・リフォーム済みか
・大きな修繕や故障はないか

□ 立地条件
・最寄駅から徒歩10分以内か
・生活利便施設は充実しているか
・日当たりや眺望は良好か

□ 価格設定
・周辺相場との比較はどうか
・売却希望価格は市場に見合っているか

□ 売却条件
・期限はあるか
・引き渡し時期の制約はあるか
・売却に関する特別な条件はあるか

上記のチェック項目で「いいえ」が多いほど、専任媒介契約をお勧めします。

成功のための注意点

最も重要なのは、依頼する不動産会社の選定です。以下の項目をしっかりと確認しましょう。

・周辺地域での取引実績
・過去の成約事例とその価格
・具体的な販売戦略の提案内容
・営業担当者の経験と知識
・物件調査の綿密さ

特に、最初の商談での「物件に対する分析力」は、その会社の実力を判断する重要な指標となります。

契約前の確認事項

契約を結ぶ前に、以下の点を必ず確認しましょう:

・査定価格の根拠
・想定売却期間
・具体的な広告宣伝計画
・報告、連絡の頻度や方法
・仲介手数料の詳細
・契約期間と更新条件

売却活動開始後の注意点

注意点

契約後は以下の点に注意が必要です。


1. 情報管理の徹底
・SNSなどでの物件情報の取り扱い
・内見時の個人情報の管理
・近隣への配慮

2. 対応の確認
・定期的な経過報告の有無
・内見者からの評価のフィードバック
・価格改定の必要性に関する提案

3. 商談時の対応
・購入検討者の資金計画の確認
・決済条件の詳細な確認
・引き渡し時期の調整

最後に一つ、重要なアドバイスを。
不動産売却は、一度の判断が数百万円、時には数千万円の差額を生む重要な取引です。単純な価格競争や、表面的な営業トークに惑わされることなく、実績と信頼性を重視した不動産会社選びを心がけてください。

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