不動産会社の『得意エリアです』は要注意!プロが教える失敗しない不動産会社の選び方
「このエリアは当社の得意分野です!」
「このマンションの取引実績なら当社が一番多いですよ」
いくつかの不動産会社に売却の相談を始めると、このような営業トークを耳にする機会が増えてきませんか?
確かに、取引実績が豊富な不動産会社に任せれば安心...そう思いたくなるのも無理はありません。
実は、「実績豊富」や「エリア専門」という言葉には、売主様が知っておくべき重要な落とし穴が隠されていることがあります。
不動産売却の成功率を大きく左右するのは、不動産会社の「過去の実績」ではなく「現在の市場を見る目」なのです。
今回は、私の経験を基に、不動産会社選びで陥りやすい思い込みと、本当に押さえるべきポイントについてお伝えしていきます。これから不動産売却をお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
よくある営業トークの真実
「当社は直近1年間で、このマンションの取引を20件成立させています」
「このエリアでは、過去3年間で100件以上の売買実績があります」
このような営業トークを聞くと、確かに安心感を覚えますよね。しかし、これらの数字の裏側にある真実を、具体例を交えて見ていきましょう。
「エリア専門」の意味するもの
エリアに特化していることには、確かにメリットがあります。地域性や住環境を熟知していることで、物件の魅力を的確に買主に伝えられるからです。
しかし、エリアへの特化は「思い込み」という落とし穴も生み出します。例えば、「このエリアの相場は70万円/㎡が常識」という思い込みが、市場環境の変化に応じた柔軟な価格戦略を妨げることがあるのです。
取引実績の数字が意味すること
取引実績の数字は、その不動産会社の経験値を示す一つの指標です。しかし、その数字だけでは、以下のような重要な要素は見えてきません。
・成約価格は売主の希望に沿っていたのか
・販売期間はどれくらいかかったのか
・値下げを何度行ったのか
・買主の反応をどう集めたのか
📊 実例
あるマンションで、「エリア専門」を謳う不動産会社Aは過去の相場観から7,000万円での売り出しを提案。
一方、新規参入の不動産会社Bは最新の市場分析から7,500万円での売り出しを提案し、結果的に7,300万円で成約。
「エリア専門」の思い込みが、300万円の機会損失を生む可能性があったケースです。
不動産会社選びで陥りやすい3つの落とし穴
不動産売却の成功を左右する不動産会社選び。ここでは、多くの売主様が陥りやすい3つの落とし穴について、具体的な事例と共に解説していきます。
落とし穴1:過去の実績だけを見て判断
「過去3年間で100件の取引実績!」という数字は確かに魅力的です。しかし、不動産取引において重要なのは「今」なのです。
🔍 失敗例
2021年に「過去実績豊富」という理由で不動産会社を選んだA様。
しかし、販売戦略が不十分だったため、6ヶ月以上も売却できない状況に。結果的に当初提示額から500万円以上の値引きを余儀なくされました。
落とし穴2:エリア専門という言葉を過信
確かにエリアを熟知していることは強みです。しかし、それが「固定観念」となって柔軟な対応を妨げることも。
📊 具体例
「このマンションは投資家向け物件が中心」という思い込みから、実需層向けの訴求を怠った結果、潜在的な買主を逃してしまうケース。
落とし穴3:時価の変動を見落とす
不動産価格は日々変動します。過去の取引事例だけでなく、「今」の市場動向を把握していることが極めて重要です。
💡 注目ポイント
・近隣の新規売出し物件の価格
・直近1ヶ月の問い合わせ状況
・類似物件の成約までの期間
・金利動向による市場の変化
このような要素を総合的に分析できる不動産会社を選ぶことで、最適な売却価格と戦略を見出すことができます。
プロが教える不動産会社の選び方4つのポイント
それでは、私の20年以上の不動産業界での経験を基に、本当に信頼できる不動産会社を見極めるポイントをお伝えしていきます。
ポイント1:現在の市場分析力を確認
良い不動産会社は、必ず以下の3つの視点から現状分析を提示してくれます。
・近隣エリアの最新の売り出し状況
・同じような条件の物件の成約状況
・市場環境の変化(金利動向、規制の変更など)
📋 確認ポイント
「なぜその売出し価格が適切なのか」について、具体的な数字とデータを基に説明できるかどうかをチェックしましょう。
ポイント2:最新の取引事例の把握
良質な提案ができる不動産会社は、以下のような最新情報を持っています。
・直近1ヶ月以内の問い合わせ傾向
・実際の内見者からの反応
・成約に至った(または至らなかった)理由の分析
💡 アドバイス
「過去の実績」を聞くのではなく、「先週の内見者の反応はどうでしたか?」といった具体的な質問をしてみましょう。
ポイント3:マーケティング戦略の具体性
単なる「ポータルサイトに掲載します」という提案ではなく、以下のような具体的な販売戦略を持っているかを確認します。
・ターゲット層の明確な設定
・物件の強みを活かした訴求ポイント
・内見時の具体的な案内方法
・価格調整の判断基準
ポイント4:提案内容の根拠確認
良い不動産会社は、「なぜそうすべきか」の理由を明確に説明できます。
✅ チェックリスト
□ 査定価格の算出根拠
□ 販売戦略の具体的な成功事例
□ 想定される課題への対応策
□ 売却期間の予測とその根拠
特に重要なのは、これらの説明が「結果としてこうなりました」ではなく、「だからこうすべきです」という提案型になっているかどうかです。
賢い不動産会社の選び方:まとめ
不動産会社選びは、売却における最も重要な意思決定の一つです。
「このエリアに強い」「取引実績が豊富」という言葉に惑わされることなく、本当に信頼できるパートナーを選ぶために、以下のポイントを必ず確認しましょう。
売却成功のための3つの確認事項
1.現状分析力
・最新の市場動向を把握しているか
・データに基づいた価格設定ができているか
・具体的な数字で説明できているか
2.提案の具体性
・明確な販売戦略を持っているか
・ターゲット層が明確か
・実現可能な時期と価格を提示できているか
3.コミュニケーション力
・質問への回答が具体的か
・根拠を示して説明できているか
・こちらの要望や懸念に真摯に向き合ってくれるか
💡 最後に一言
な買主に、適切な時期に売却することで、売主様の大切な資産を最大限活かすことができます。
そのために重要なのは、「過去の実績」よりも「現在の市場を見る目」と「将来を見据えた提案力」なのです。
この記事で解説したポイントを参考に、ぜひ良きパートナー選びを実現してください。
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