流山市で家を売るとき、手元にいくら用意する?──仲介手数料「以外」にかかるお金
家を売るときには、仲介手数料(=売れたときに支払う成功報酬)とは別に、売り出す前に手元から出ていくお金があります。清掃や片付け、簡単な修繕、土地なら境界の確認、古い家を壊すなら解体費。清掃や片付け、簡単な修繕なら数万円から数十万円の範囲ですが、解体や測量まで進むと百万円台になることもあります。
ポイントは3つ。
1つ目は、かかる費用は物件の種類(マンション・戸建て・土地)で大きく変わること。2つ目は、「最低限の整え」と「高く売るための投資」はまったくの別物で、後者は回収できるかどうかが物件次第だということ。3つ目は、費用を先にかけてしまうより、まず査定で「売れる金額」の見立てを持ってから決めるほうが、損をしにくいということです。
この記事でわかること
- 家を売るときにかかるお金は「売れた後に払う」ものと「売る前に出ていく」ものに分かれること
- 最低限なら、物件の種類ごとにいくら用意すればいいかの目安
- 「高く売るため」の投資(リノベ・解体)は、どこまで必要か
- 費用で損をしないための「3つの順序」
- 手元資金に余裕がないときの考え方と、流山市での相談先
「不動産売却 費用」と検索してみる。画面に並ぶのは、リフォーム数百万円、解体二百万円、測量百万円——という大きな数字ばかり。「売ればお金が入る」と思っていたのに、売る前にこんなに要るのか。指が止まる。預金通帳を思い浮かべ、電卓アプリをたたき、そっとアプリを閉じる。
「売るのにもお金がかかるらしい」と知って、急に足がすくんでしまう。まだ何も始めていないのに、見えない出費の輪郭に怯えて、先延ばしにしてしまう。
ネットに並ぶ大きな数字の多くは、「高く売るために、かけられるだけかけた」場合の話です。あなたの家に、その全部が必要とは限りません。この記事は、流山市で家を売ろうと考えるあなたが、「最低限なら何にいくらか」「どこまでが任意か」を順番に見極められるようにするための地図です。
そもそも、家を売るのにどんなお金がかかるの?
結論:売却にかかるお金は、大きく「売れた後に払うお金」と「売り出す前に手元から出ていくお金」に分かれます。前者の代表が仲介手数料と税金、後者が清掃・片付け・修繕・測量・解体などの準備費用です。この記事で扱うのは、後者の「準備費用」です。
家を売るときのお金を、まず2つに分けて考えると、見通しがよくなります。
ひとつは、売れた後に払うお金。その代表が仲介手数料です。これは不動産会社に支払う成功報酬で、売買が成立して初めて発生します。売れなければ原則かかりません。
手数料の仕組みや上限、減額交渉の可否は、それだけで一つの大きなテーマになるため、本記事では深入りせず、別の記事で扱います。売却益が出たときの譲渡所得税や、売った翌年の住民税などの負担も「売れた後のお金」です(こちらは相続した不動産を売るときの税金、売却後の翌年にやってくる負担で整理しています)。
もうひとつが、売り出す前に手元から出ていくお金=準備費用です。家を買い手に見てもらえる状態に整える費用、土地の境界をはっきりさせる費用、古い家を解体する費用などが、これにあたります。手数料や税金と違って、売れる・売れないにかかわらず先に出ていくのが特徴です。だからこそ、不安に感じやすいお金でもあります。
この記事の主役は、この「準備費用」です。次の章から、最低限ならいくら、かけるならどこまで、という順に見ていきます。
最低限なら、いくら用意すればいい?
マンション・戸建ての場合
結論:物件の種類によります。マンション・戸建てなら、清掃・残置物の片付け・簡単な修繕が中心で、数万円から数十万円規模に収まることが多いです。古い家付きの土地は、境界の確認(確定測量)が中心となり、30万〜80万円程度が目安です。いずれも物件と条件で変わるため、幅でお考えください。
「最低限」とは、家を売り出せる状態に整えるための、いちばん控えめなラインです。リフォームなどのバリューアップ費用は含みません。
住んでいた家、あるいは空き家になった実家を売るとき、まず必要になるのは「見てもらえる状態にする」費用です。
具体的には、ハウスクリーニング、残置物(=家の中に残った家具や荷物)の処分、ふすまや網戸など簡単な修繕です。空き家のハウスクリーニングは、1平方メートルあたり1,000〜1,500円程度が目安です。残置物の片付けは家財の量にもよりますが、一軒家で20万〜50万円程度が一つの目安とされています(複数の片付け・清掃事業者の相場/2026年6月時点)。自分で運び出せるものを先に処分しておくと、ここは大きく抑えられます。
任意で、建物状況調査(=専門家が住宅の傷み具合を調べる調査。インスペクションとも呼びます)を受ける方もいます。戸建てで5万〜7万円程度、マンションで4万〜6万円程度が目安です(国土交通省の手引き・各調査事業者の相場/2026年6月時点)。必須ではありませんが、調査結果を示せると買い手が安心しやすく、商談がまとまりやすくなることがあります。
これらを合わせても、最低限であれば数万円から数十万円の範囲に収まることが多いというのが、現場での実感です。
古い家付きの土地・更地で売る場合
土地として売る場合に中心となるのが、境界確定測量(=隣の土地との境界をはっきり確定させる測量)です。費用は、隣り合う土地の所有者だけで確認できる「民民」の場合は、30万〜50万円程度。前面道路など公の土地が絡む「官民」を含む場合は、60万〜80万円程度が目安です(複数の不動産・測量情報サイト/2026年6月時点)。金額は土地の広さよりも、立会いが必要な隣地の数で変わります。
ただし、測量が「必ず」要るとは限りません。すでに確定測量図がある、隣地との境界標がはっきりしている、といった場合は不要なこともあります。要るか要らないかの判断と実務は、土地の売却に境界確定測量は本当に必要?で詳しくご説明しています。本記事では「費用項目の一つ」として、金額の幅だけお示しします。
なお、相続した実家を売る場合は、遺品整理など相続ならではの費用も加わります。その全体像は相続した実家・空き家の売却で扱っています。
ここまでが「最低限プラン」です。次は、もう一段上の「高く売るための投資」を見ていきます。
「高く売るため」にかけるお金は、どこまで必要?
結論:リフォームや解体は「高く売るための投資」であり、最低限の整えとは性質が違います。全面リノベーションなら数百万円から1,000万円超、古い家の解体なら流山市周辺で木造30坪あたり120万〜180万円程度が目安です。ただし、かけた費用を売値で回収できるかは物件次第です。やるかどうかは、査定で見立てを持ってから決めることをお勧めします。
「もっと高く売れるなら」と、リフォームや解体を考える方は多くいます。けれど、ここは慎重に考えたいところです。
たとえば全面リノベーション(=室内を新築同様に造り替える工事)は、マンションの70平方メートルほどで1,000万円を超えることもあります。戸建てを外装まで含めて造り替えれば、さらにかかります。これらは「上限の例」であり、ほとんどの売却で必要になるものではありません。リフォームをどこまでやるべきか、そもそもやるべきかの判断は、それ自体が大きなテーマのため別記事に譲りますが、一つだけ確かなことがあります。かけた費用が、そのまま売値に上乗せされるとは限らない、ということです。
古い家を解体して更地にする場合の費用も、見ておきましょう。木造住宅の解体は、千葉県北西部(流山市・松戸市・市川市など東京寄りの地域)で坪単価4万〜5.5万円程度が相場です。30坪(約100平方メートル)の家なら、おおむね120万〜180万円が目安になります。前面道路が狭く重機が入りにくい、地中に古い基礎やコンクリートが埋まっている、といった条件では、200万円規模になることもあります(複数の解体費用相場サイト/2026年6月時点)。
加えて、2023年10月から、解体や改修の前にはアスベスト(=石綿。古い建材に含まれることがある有害物質)の事前調査が、有資格者によって行われることになりました(大気汚染防止法/厚生労働省・環境省/2026年6月時点)。古い建物でアスベストが見つかると、その除去・処理で費用がさらに上がることがあります。築年数の古い家ほど、解体費は幅をもって見ておくと安心です。
なお、流山市では、住宅の解体そのものへの補助金は2026年6月時点ではありません。ただし、倒れる危険のあるブロック塀の除却には、上限30万円の補助があります(流山市建築住宅課/2026年6月時点)。最新の制度は、市の窓口でご確認ください。
投資にあたる費用は、「やれば高く売れる」とは限らず、「やらなくても売れる」ことも多いものです。だからこそ、次の「順序」が大切になります。
費用で損をしないための「順序」とは?
費用で損をしないための「順序」とは?
結論:おすすめの順序は、①売る段取りを整理する → ②査定で「売れる金額」の見立てを持つ → ③そのうえで、かける費用を決める、の3つです。費用を先にかけてから売り出すと、回収できずに損をしやすくなります。手元資金に余裕がなくても、最低限プランと「費用のかからない順序」で進めることはできます。
同じ費用でも、かける順番を間違えると、損につながります。
よくあるのが、「売るなら綺麗にしてから」と、先にリフォームや大がかりな片付けをしてしまうケースです。けれど、かけた費用が売値に反映されるとは限りません。「そこまで整えなくても、十分売れる状態だった」ということも、現場では珍しくないのです。
だからこそ、順序を逆にします。まず、査定で「今のままなら、いくらで売れそうか」を知る。そのうえで、「この費用をかければ、売値がいくら上がりそうか」を見比べて、かける費用を決める。この順番なら、回収できない投資を避けられます。査定の段階で、どこにお金をかける価値があるかを一緒に考えることもできます。
「でも、その費用すら惜しい」という方もいらっしゃるでしょう。その場合も、道はあります。最低限プランに絞る、自分で片付けられるものは自分で運び出す、清掃も手の届く範囲は自分で行う——こうした「費用のかからない順序」で、出費はかなり抑えられます。どうしても先に資金が必要な場面で借入れを検討するなら、返済の計画まで含めて、金融機関や専門家にご相談ください。「借りれば大丈夫」と安易に進めず、見立てを持ってから判断することが大切です。
費用は、「かけてから売る」ものではなく、「見立ててから決める」もの。この一点を押さえるだけで、売却の不安はずいぶん軽くなります。
流山の現場から
明紗では、「売るのにもお金がかかると聞いて、何から手をつければいいか分からない」というご相談を、日々お受けしています。なかには、不動産会社に勧められるまま先に費用をかけてしまい、あとから「そこまで整える必要はなかった」と気づかれる方もいらっしゃいます。
私は、費用は「かけてから売る」ものではなく「見立ててから決める」ものだと考えています。だから明紗では、何かをお願いする前に、まず今のままの査定額をお見せします。その根拠も、すべて開示します。「この費用をかければ、これくらい上がる見込みです」「ここは、かけなくて大丈夫です」——その判断材料をお渡しするのが、私たちの役目だと思っているからです。
売る前にどこまでお金を使うかは、見立てを持ってから、あなたが決めればいい。
よくあるご質問
よくあるご質問
Q. 仲介手数料は、いつ払うのですか?
仲介手数料は、売買が成立したときに支払う成功報酬です。売り出す前の準備費用とは性質が異なり、売れなければ原則として発生しません。金額の上限や減額交渉については、別の記事で詳しく扱います。本記事の「準備費用」とは分けてお考えください。
Q. マンションを売るのに、最低いくら必要ですか?
ハウスクリーニングや残置物の片付け、簡単な修繕が中心で、最低限であれば数万円から数十万円の範囲に収まることが多いです。荷物の量や傷みの程度によって変わるため、あくまで目安です。自分で片付けられるものを先に処分しておくと、費用を抑えられます。
Q. 解体して更地にしてから売ったほうが、高く売れますか?
一概には言えません。更地のほうが買い手がつきやすい土地もあれば、古い家付きのまま売れる土地もあります。解体には流山市周辺で木造30坪あたり120万〜180万円程度の費用がかかるため、その費用を売値で回収できるかどうかは、査定で見立ててから判断するのが安全です。
Q. 測量の費用は、売主と買主のどちらが払うのですか?
慣習として、確定測量は売主が負担することが多いですが、最終的には売買契約の取り決めによります。必ず売主負担というわけではなく、交渉の余地もあります。測量が必要かどうかも含め、境界確定測量は本当に必要?をご覧ください。
Q. 手元にお金がなくても、家は売れますか?
売れます。最低限プランに絞り、自分でできる片付けや清掃を先に行えば、出費はかなり抑えられます。費用をかけずに売り出す方法も、査定の際に一緒に考えられます。
Q. 古い家だと、アスベストで費用が上がると聞きました。
築年数の古い建物では、解体・改修の前にアスベスト(石綿)の事前調査が必要で、含有が確認されると除去・処理費用が加わることがあります(2023年10月からの大気汚染防止法による/2026年6月時点)。金額は建物によって幅があるため、解体費は余裕をもって見積もっておくと安心です。
Q. 流山市に、解体や売却の費用を助ける補助金はありますか?
2026年6月時点では、流山市に住宅の解体そのものへの補助金は見当たりません。ただし、倒壊の危険があるブロック塀の除却には上限30万円の補助があります。制度は年度で変わるため、最新情報は流山市の窓口でご確認ください。
まとめ
家を売るときには、仲介手数料とは別に、売り出す前に手元から出ていくお金があります。けれど、その多くは数万円から数十万円。ネットに並ぶ大きな数字は、たいてい「高く売るために、かけられるだけかけた」上限の例です。あなたの家に、その全部が必要とは限りません。
大切なのは順序です。まず、今のままならいくらで売れそうかを知る。そのうえで、かける費用を決める。費用は「かけてから売る」のではなく、「見立ててから決める」もの。手元資金に余裕がなくても、最低限プランと費用のかからない順序で、十分に進められます。
焦って決める必要はありません。まずは、あなたの家にいくらの値がつくのか。そこから一緒に確かめさせてください。それが、出費の計画を立てるための、いちばん確かな第一歩になります。
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本記事に関するご注意
- 本記事の内容は、執筆時点(2026年6月)の法令・税制・市場動向・費用相場に基づいています。最新情報は管轄機関の公式情報をご確認ください。
- 本記事に記載された金額・期間・条件は一般的な目安であり、お客様の物件・状況により異なります。正確なお見積もりは無料査定をご利用ください。
- 解体・測量・清掃などの費用は、業者・立地・建物の状態によって変動します。複数社からの見積もり取得をお勧めします。
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中山 裕章 流山市・柏市・松戸市・市川市の仲介売却を一貫してご担当します。「他社で断られた物件こそ、まずは明紗に」を掲げ、査定根拠100%開示・最短15営業日決済の体制で、流山の相場感に根ざしたご提案を行っています。一軒に、一つの物語を。
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